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2024/01/01 15:45
一種 二肥 三作
一種
一種 二肥 三作:いちたね、にこえ、さんつくり。
日本の伝統的な農業の知恵を表すこの言葉。
日本の農業には、長い歴史と豊かな経験があります。良い農作物を得るための心得として、今もなお受け継がれるとても大切な言葉です。
一種|いちたね
良い種子を選ぶこと。
今では種子を気軽に購入できるようになりましたが、昔の人はもちろん自家採取をしてきました。
その年に実った稲の中から、より良い種子を残し、翌年の種籾として使うのです。充実した良い種籾を選ぶことは、家族や集落のみんなが生きていくために最も重要なことだったのです。
二肥|にこえ
適切な肥料を施すこと。
「精農は土を作り、駄農は草を作る」ということわざもありますが、その土地に対して適した肥料を与え、十分な実りが得られるように、しっかりと土づくりを行うことの大切さをあらわしています。
如何に土づくりが大事かということを、昔々から先祖代々、農家は教訓にしてきたのです。
三作|さんつくり
手入れや管理を良くすること。
これは、作物の成長を最適に支え、作物の健康を維持するためです。作物の成長には、適切な水管理や除草、病害虫の管理など、日々の丁寧な手入れが欠かせないことをあらわしています。
一種 二肥 三作、どんなに良い肥料を与え、しっかり手入れをしようとも、種がよくなければ農作物は実らない。
私たちは、日本のご先祖さまが生み出し、繋いでくれた大切な「優れた種(品種)」を後世に繋いでいきたいと考えています。
原種・在来種米穀店 いちたね